切子

宙吹きガラス

宙吹きガラスと言うのは吹き棹の先に溶けたガラスを巻き取り、息で吹いて膨らませる技法です。江戸切子や薩摩切子の素材として、切子細工が施されることもあります。
宙吹きガラス技法の起源紀元前1250年も建築用のねじりガラス棒が作られていますが、紀元前128年シリアにて宙吹きガラス技法が発明されました。
宙吹きガラスの技法吹き棹にガラスの種を巻き取って息を吹き込んで自由な形に成形する技法です。しかし常に吹き棹を回転させておかないと、軟らかくなっているガラスは重力によって変形してしまいます。
宙吹きガラスの特徴常に回転させながら一切型を使用しないで成形していきます。自由さがあるため芸術としての表現も可能であり、多くのガラス工芸家がこの技法を採用しています。
宙吹きガラスの量産同じものといっても、当然並べてみたときに違和感のない程度に同じと言う意味ですが、同じ形の物をたくさん作ることは出来るのでしょうか。
助手下玉を持ってきたり、炉に入れたり、ポンテをつけたりしてもらう助手が必要です。助手の仕事として大切なことは、タイミングの取り方です。作家を待たせるようなことのないように下準備しておくことも大切です。
ローマガラス紀元前後5世紀に渡るローマ帝国内で作られ流通したガラス製品の総称。宙吹きガラスは今日では当たり前のことになっていますが、当時のローマにおいては画期的な発明だったのです。なお、江戸切子や薩摩切子の基となるカッティングもこのころから行われています。
最初の宙吹きガラス発明当初の宙吹きガラスは、エルサレムのユダヤ人居住区から出土したガラス管の残骸に見られます。
グラスとガラスの違いワインはグラスでは飲めますがガラスでは飲めません。グラスに切子細工をして江戸切子や薩摩切子を作ります。グラスとガラスの違いを少し調べてみました。
宙吹きガラスの道具道具は紙リンなど簡単なものだけです。吹き棹は金属製の中空パイプで、片側が吹く方で反対側はガラスを巻き付けます。口をつけて吹く所には、ステンレスやプラスチックのキャップが付いているものもあります。
宙吹きガラスの道具(続)道具紹介続き。紙ゴテは紙リンと同じで水に浸してから使いますが、手のひらで持つか木の芯が入っているかの違いです。宙吹きガラスは切子の素材として使われ、切子細工されることもあります。
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