宙吹きガラス技法の起源
世界最初のガラス
紀元前4500年、メソポタミアで施釉凍石珠、ファイナンス珠が作られています。
紀元前2250年、北メソポタミアやシリアで、珠や塊などが本格的に作られていますが、既にその材料はアルカリ石灰ガになっています。
世界最初のガラス容器
紀元前1550年、シリア、北メソポタミア地方で、コア技法を用いた容器が作られています。
コア技法と言うのは、珪石やカオリンで中型を作り、その上に熔けたガラスを巻きつけて冷やした後、中型を掻き出して容器にする方法です。
またこの頃、モザイク容器、鋳造珠も作られています。しかしまだ宙吹きガラスにはなっていません。
本格的ガラス生産
紀元前1392年、エジプトにガラス工房が作られた跡が見つかっています。
紀元前1300年には、ガラス珠が多く作られています。
紀元前1250年も建築用のねじり棒が作られています。
宙吹きガラス技法の発明
紀元前67年、シリアはローマ領となりますが、この頃に宙吹きガラスが発明されています。
この宙吹きの発明は大発明だったのです。なぜなら、今日現在でもその宙吹き方法を使い続けているのです。
今でも、宙吹きされた素材は、江戸切子や薩摩切子の素材となって切子細工に使われたり、ワイングラスを作られたりしています。
切子細工と言うのは、表面を色々の方法で彫刻する技法のことです。切子はカットを意味し、細工は細かな手作業を意味します。
|