グラスとガラスの違い
ステンドグラスとステンドガラスはカナ表記の違いだけと言われるかもしれませんが、ワインはグラスでは飲めますがガラスでは飲めません。また、宙吹きガラスと宙吹きグラスとは違うのでしょうか。グラスとガラスの違いを少し調べてみました。
色々の意見
グラスはコップのこと。
そのコップとは水などを飲む為の円筒形を基本とした容器のこと。
足付きのコップの場合、ゴブレット。
底の平たいコップはタンブラー。
グラスもglassという英語が日本語化したもの。
宙吹きガラスか宙吹きグラスか。
コップはカップのこと。
以下筆者の考え
ガラスと言うのは材質を表し、グラスと言うのは製品の種類を表すのが本来の使い方ではないかと思います。
しかし一部では長い間に誤用されるようになったり、区別されなくなったりしたものではないでしょうか。
その例はステンドグラスです。この場合のグラスはほとんどガラスと言う意味なのだと思います。
しかし皆さんの言われるように、グラスと言うのは硝子と言う材料で出来たコップのことに間違いないでしょう。このグラスは切子の素材として使われることが多々あります。
さて、宙吹きガラスの話ですが、ガラスを吹くのかグラスを吹くのかです。
吹いて作られたグラスを吹きグラスと言うのであって、吹いている作業を吹きグラスというのには若干抵抗が感じられます。ただその場合、ガラスの皿は吹かないで、本当にガラスのコップを作っているのなら不思議ではないのですが。
いろいろいの製品を吹いて作っているのなら、吹きガラスというのが正しいのではないでしょうか。
型を使わないで吹けば宙吹きガラス、型を使って吹けば型吹きガラスになります。ここで宙吹きというのは、製品が空中にあって吹かれているという意味です。
一方切子の方は、カットを施したコップという意味で、切子のグラスで間違いはないと思います。
それを切子の硝子とすれば、どのような製品にカットを施したのか分からなくなります。
カットを施すと言うのは、彫刻することであり、切子細工を意味します。切子細工には細工されたものという意味と、細工をするという意味とがあります。江戸切子の細工は薩摩切子の細工よりもさわやかで緻密な感じがします。また、江戸切子も着色層を持つ2重のものが多くなっています。
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