型吹きガラスの特徴
木、金属、石膏などによって外型を作っておき、その型の中に熱して軟らかくなったガラスを吹き込んで成形するのが型吹きガラスの技法です。
このため型どおりの形にガラスを仕上げることが出来ます。何個作っても同じ形に出来ます。
型吹きガラスは、金型や石膏型の中で、熔けたガラスの中に息を吹き込んでを膨らませ、型どおりの形に作る技法ですので、大量生産に向いています。近頃は安価に作るため、切子細工の江戸切子や薩摩切子でも使われることがあります。
宙吹きガラスは似た様な形には作れても、全く同じものは作れませんが、型吹きガラスは何個でも同じものが作れるのが最大の特徴です。
この型は全体的な形を決めるだけでなく、表面の凹凸模様も付けることが出来ます。全ての製品に同じ凹凸模様が付けられます。
1世紀から2世紀頃にかけて型吹きガラスが作られるようになりましたが、大量生産という観点では非常に優れた技法であり、実用的ガラス器生産の中心的方法として用いられてきています。
現代の自動成形機においてさえも同一の原理を採用しています。ただ、人間が吹く代わりに機械が吹いていることが違うのみです。
切子細工の素材として型吹きガラスが使われる理由の一つには、あらかじめある程度の模様を付けておくことが出来ますので、切子細工のときに、細工時間を短く出来る利点もあることがあげられます。
型吹きガラスの特徴:型吹きガラスは、型どおりに何個でも同じものが作れるのが最大の特徴です。
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